2022.06.30

伝統の和菓子にみる『やさしい日本語』

  • #観光の日本語

東京都港区の新橋駅にほど近い場所に、店舗を構える和菓子屋『新正堂』さんがあります。

創業は大正元年(1912)といいますからもう110年を迎える伝統のお店です。

 

大人気の『豆大福』のほか、社員が仕事を失敗したときに、取引先にお詫びに出向くときに手土産として持参する『切腹最中』で有名です。

このお店のある場所は、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭が無念の切腹を遂げた若年寄田村右京太夫勝顕(かちあき)の屋敷跡です。

 

先日ご縁があり新正堂の社長である渡邊様のインタビュー動画拝聴と、実際にお会いする機会がございました。

渡邊様の風貌は講談師、落語家また小唄の師匠みたいでたいへん気さくで陽気な方です。

ご家族や職人さんの反対を押し切って『切腹最中』を販売し、人気商品にするまでのことをインタビューで拝聴し大変感銘を受けました。

 

細かいことはまたの機会にしますが、最近羽田空港のANAの売店で『切腹最中』が外国人に売れているそうです。

商品の名前を『切腹最中』から『腹切り最中』にしたら売上が伸びたそうです。

なるほどやさしい日本語(?)ですね。日本語教師としては思わず手を打ってしまいました。

新正堂さんは、毎月14日に忠臣蔵四十七士のお墓がある港区高輪泉岳寺で開催される

『講談会』のスポンサーをされています。

日本語教師として『講談会』は気になります。その話は別の機会に。

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